いじめを認めることで変化したこと

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こんにちは、こなきあです。

「娘さんがされていることは、いじめです。」

学年主任から言われた言葉は、私の胸に刺さりました。

言われたくなかった言葉。
聞きたくなかった言葉。
認めたくなかった言葉。

ずっと思っていたこと。認めたくなかったこと。
私は娘がいじめられていると認めたくなかったんだと、
学年主任の言葉で気が付きました。

「会議」の内容

学年主任がいう「会議」が、
どのような会議なのか、娘にとって必要なものなのか、
正直、電話で聞いたときはわかりませんでした。

学年主任から娘がされていることは「いじめ」と言われ、
娘も自分は「いじめ」られていると感じていたこと。

「娘がいじめに遭ってるって嫌じゃない?」
「ママが知ったらショックかと思って。」

娘はいじめられているとわかっていたけれど、
私がショックだろうから「いじめ」という言葉を、
あえて言わなかったことを知ったときは、

母親なのに娘に心配されて、何もわかってなかった。
娘のことをちゃんと見ていたつもりだったけど、
ぜんぜん見てなかった、見えてなかった。

娘がいじめられていることと、
自分が何もわかっていなかったことでWショックでした。

ショックが大きすぎて「会議」について説明されたはずなのに、
意味も必要性もわかっていませんでした。

会議で話し合うこと

  • いじめが2年生の1学期から始まっていたこと
  • スマホを使ったラインでのいじめがあったこと
  • 体調不良だけが学校へ来ない理由ではないこと
  • 進級する際のクラス編成

電話で話した翌日に、学年主任から、
「会議」で話す具体的な内容の説明がありました。

「鉄欠乏性貧血の診断書を提出いただいていたので、
 体調面のみフォローしていました。
 それ以外のフォローができていなくて申し訳ありません。」

学年主任が申し訳なく思うことじゃないのに、
申し訳ないと思わせたことに、申し訳なかったです。

「会議」で話し合う際に、当然、娘の名前が出るけれど、
ぜったに生徒たちに漏れることが無いよう配慮すること、
これまで知らなかったことで、交流させようとしてきたが、
今後はそのようなことはしないことを約束してくれました。

生徒たちにスマホの扱い方について注意する際も、
娘がされたことを例にあげたりせず、やんわり注意します。

「実は娘さんだけじゃなく、コロナに感染した生徒で、
 スマホで噂を流され孤立してしまった子も数名いまして、
 直球で注意したいのですが、注意した後のことを考えると、
 やんわり注意するにとどめたいと思います。」

学年主任の話を聞いて、
スマホは便利で必需品だけど、怖いなと思いました。

「娘さんにとって、2年生はつらいものになってしましました。
 3年生は絶対にそうならないために、教師全員で共有し、
 いじめに関わっている生徒とは絶対に同じクラスにはしません!」

クラスが同じでなければ問題ないと私は思っていたのですが、
合同で授業を受ける教科やグループで活動する授業もあるそうで、
そのときに娘が嫌な思いをしないためにも、
教師全員が共有し把握することは必要なことだと説明してくれました。

診断書を提出したとはいえ、休みがちで学校へ行っても保健室で自習。
娘は3年生になれないだろうな・・・そう思っていた私でしたが、
学年主任の言葉に、3年生になれるかも!希望が見えました。

学年主任の配慮

最初に学年主任と話してから「会議」が開かれるまで、
1週間も無かったと思います。

その間、学年主任は娘と私にちょくちょく連絡をくれました。

学年主任とちょくちょく話しているのを、
他の生徒に見られると悪影響を及ぼすかもと、
移動教室などで娘が1人になったときを見計らって、
声掛けをしてくれる学年主任は、配慮のできる人だと思いました。

私に電話をしてくれるときも、娘の担任教師にバレないように、
こっそり電話してくれました。

なぜこっそりかというと、
学年主任が学校に会議の話をしたことで、
担任が「いじめ」を知り、なぜ自分に話してくれなかったのか?

学年主任に相談する前に担任である自分に相談するべき!
娘さんもお母さんも、担任の自分より学年主任に頼りすぎ!
娘さんが距離をとるから友達ができないんです!

1番最初に担任である自分が知ることができなかった、
愚痴と言うか苦情を、私や娘に言ってきていたからです。

電話で愚痴と言うか苦情を言われるのは、
返答に困るし、適当に「はいはい」言うことしかできず、
正直、電話がかかってくるのが苦痛でしかありませんでした。

内心は、
こちらがお願いしたことは無視するくせに!とか、
あんたが頼りないからだよ!とか、
相談できるような感じじゃなかったよね?と、
言いたいことは山ほどありましたけど。

でも、大人な対応を心がけ、グッと我慢しました。
我慢したというより、娘が「いじめ」を受けている事実を、
私が「認める」ことにいっぱいいっぱいでした。

普通の友達

学年主任が2学期中にすべてを終わらせてくれたおかげで、
娘にとって、3学期は過ごしやすかった気がします。

遅刻はするけれど、教室へ行くことも増えたし、
学校行事にも参加するようになりました。

担任が娘と仲良くするようにと、生徒を促すことも無くなり、
娘曰く「普通の友達ができた。」そうで、

「普通の友達って何?」と聞いたら、
「先生がクラスの子に話しかけるように~とか、
 輪の中に入れてあげるように~って何人かの子に言ってて、
 言われた子は私が教室へ入ると声をかけてくれるんだけど、
 もともと話すことのない子で、お互い気まずかった。」

悪い先生ではないんだけど、どこかずれてるな~。
娘と話すようにと言われた生徒も、大変だったろうな。

「いま一緒にいる子は朝、普通におはようって言いあって、
 会話しなくても自然な感じでいれる。疲れない。」

娘の「疲れない」の言葉に、学校生活だけでなく、
私に、いじめに遭っていることを隠すことも、
娘を疲れさせていたんだろうなと改めて感じました。

認めたら楽になった

私に「いじめ」に遭っていることを知られたくない娘は、
学校へ行きたくない理由、友達関係などを話すとき、
「いじめ」がバレないように話そうとするので、
つじつまが合わないというか、時系列がおかしいというか、
娘の本心が見えなくて私は常にモヤモヤしていました。

いまは私に知られたことで、娘も話しやすくなったようで、
本心を話してくれている気がします。

結局、「付き合い悪い子はいらない。」といった元友達が、
あることないこと噂する、広める、ライングループから抜けるなど、
娘がされていたことの全てに関わって、いや、率先してしていたようです。

「付き合いが悪くなった。」そのことだけが理由なのか、
娘が気付いていないところで何かしたのか、
私が直接聞きに行きたいところですが、

そんなことをして、
せっかく落ち着いた学校生活を送れるようになった娘の、
邪魔をしたくないので、我慢しています。

「娘さんがされていることはいじめです。」学年主任に言われた時は、

我が子がいじめに遭ってる?まさか!本当に?という気持ちと、
「やっぱりこれっていじめだよね。」
「うすうすそうじゃないかと思ってたんだよね。」という、
はっきり言われて認める事ができました!という気持ちでした。

認めることが怖かったけど、今は認めたことで、
私も娘も気持ち的に楽になった気がします。

私に「いじめ」を認めるきっかけをくれ、
娘が心にしまっていた「本心」を話すきっかけをくれた、
学年主任には感謝しかありません。

無事に3年生に進級できた娘を、
変わらずフォローやケアをしてくれて、ありがとうございます。


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